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2005年6月 9日 (木)

高尾山に行ってきました

この2週半ほど休みが取れず心身が疲れてしまったので、休みを取り、少し喧騒と離れた環境にひたろうと高尾山に行ってきました。本当はメンヘルの病院に行くつもりだったのですが、朝受付時間を確認しようと電話したら「当院は予約制です。一番早くても23日になりますよ」。 ガーン( ̄Σ ̄;)!! うぅ、何のために休みを取ったのか(んなこと事前に調べとけっての←診察時間はネット検索で分かっていたんですけどね)。じゃ、仕方ない、静かな所に行こう………、と思ったわけです。

ケーブルカー清滝駅の手前から北に向かう「1号路」から急な坂を2時間ほどかけて登りました。さすがに6月だからか、花には出会うことはできませんでしたが、緑でいっぱいでした。

途中、ふもとからけっこう上の方に至るあちこちで、羽根ないしはプロペラのような形をした葉がたくさん落ちていました。050609leaf ふだん街中では見かけない形で、以前何度か高尾山に来たさいにも見た記憶がない形でした(いつも季節が外れているか単に忘れているだけかなあ)。ガイドブックを持っていったんですが、分からなかったので、どなたか種類をご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

しかし、1号路をまっすぐ登る坂から急に右へ曲がって金毘羅台にあがり、尾根に出ると、とたんに中央道を通る自動車のザーッという大きな音が流れてくるのには、興をそがれました。城見台を過ぎて尾根を外れると、とたんに静けさが戻ったので、この音には不快さを感じてしまいます。

その城見台では、緑の合間に、中央道に交差する「圏央道」のジャンクションを建設しているのが見えました(写真はケーブルカー高尾山駅からのものです)。janction 高尾山をめぐっては20年ほど前から圏央道のジャンクションと、トンネルを建設する計画が起こり、周辺の住民や自然保護団体の方々が「トンネルとジャンクションができれば、高尾山の自然環境が壊される」と、反対運動に取り組んでいます(詳しくは右側のリンク集をご覧ください)。先月末にはジャンクション建設用地の強制収用(公共事業のために私有地を取り上げることです)をめぐる裁判の判決が東京地裁でありました。私も判決要旨を読んだのですが、要するに“工事でオオタカ(絶滅危惧種の猛禽類)は巣を放棄したし、完成すれば騒音や大気汚染など不利益のおそれもあるが、公共の利益が大きいので、我慢しなさい”ってことのようです。

私は、これはちょっと行政の主張を丸呑みしたものじゃないかなあ、と思うんです。確かに高速道路ができれば、便利になりますし、渋滞の「緩和」効果もあるでしょう。ただ、道路をつくって不便になるわけはないし、渋滞が緩和されるかどうかは、道路の供給量だけではなく、交通需要量との関係によって決まりますから、自動車交通量が増えれば相殺されたり、かえって渋滞がひどくなったりもします。そして「道路ができて便利になる」ことは、交通量を増やす一大要因になります。(便利になれば、車に乗る人は増えるでしょ?←これを専門用語では「誘発交通」といいます)

そうすると、自然環境を壊してでも、公害を出してでも、借金財政の国(いま国と地方の借金総額は700兆円を超えています)が莫大な財政を投じてでも(圏央道の建設費用は1㌔200億円といわれています)、つくらなければならないのか、今までの道路以上に慎重な検討が必要ではないかと思うのです。そのうえで判決について考えてみると、首をかしげてしまう点がいくつかあります(この裁判ではけっこう重要な論点があるんよ)。例を1つだけあげると、絶滅危惧種オオタカ(高尾山の隣にある八王子城跡に住んでた)が巣を捨ててしまった問題の評価です。判決は、“巣を放棄したのは遺憾だが相当な配慮もされている”としたわけですけど(国は「巣の放棄」自体を認めていないので、これを指摘したことは大事ですが)、巣を捨ててしまったのに、「相当な配慮をした」ってどういうことなのよ? それは配慮が足りなかった結果ではないの? 長くなってしまったので、詳しくはのべませんが、騒音や大気汚染のおそれに対する評価(とくにアセスメント自体の評価)もそうです。それから、「公共性、公益性」を考えるなら、自然、緑が持つ公共性、公益性について、評価はされているでしょうか? こうしてみると、やはり道路計画についての検討が慎重さを欠いているのではないか、と、私は思うのです。

……途中から道路と裁判の話になってしまいましたね。車の音を聞きながら歩いていると、そんなことを考えてしまうわけです。話を戻して、途中の「権現茶屋」さんに寄って、お昼をいただきました。「初夏の有喜弁当」という、松花堂弁当形式の精進料理です。箱に入っていたのは「枝豆豆腐」「大杉年輪(蓮芋)」「彩り寄せ」「加賀太胡瓜とジュンサイ」、あと「五穀飯」と椀、天ぷら、香の物がついて、値段は1000円。「食通」(こう自称する方々ってなんだかねえ…)じゃないので、御託を並べることはできやしませんが、んまかったです^^。「んまそ~」と思われた方々、ご自分でお出かけください^^。

で、高尾山薬王院(ここは真言宗の大本山なのです)に行って、天狗様のご尊顔ootengu kotengu を拝見して(左が大天狗、右が小天狗)いたら、山頂に行く時間がなくなってきたので、途中で北へ回り、「いろはの森」(いろは48文字を冠した木が植わっています、「い」はイロハモミジ、「ろ」はロクロギ、などなど)を通って、帰ってきました。

結構歩いたので、明日以降の筋肉痛が心配です。たははは……。

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コメント

高尾山だー。

そして、こんどは飛び込みでもいい病院にいきましょう。

まったり。

投稿: ばぶ | 2005年6月12日 (日) 午後 11時04分

5/31の圏央道の判決にはびっくりしました。
あまりにも行政よりの判決だったからです。
「もんじゅ」の裁判の結果も同様です。
環境問題について、社会的な認知度がかなりあがっている印象があったのですが、裁判の結果はそうはなっていませんでした。ざんねんです。

投稿: Henrietta | 2005年6月14日 (火) 午前 03時03分

ばぶさん、Henriettaさん、初コメントありがとうございます。m(__)m

>ばぶさん
いいですね。まったりいきたいですねえ。
でも、7月までは、まったりできそうにありません。今も仕事上での調べもの(細かい帳簿)を抱えているところです。

>Henriettaさん
「もんじゅ」最高裁判決や、諌早湾の福岡高裁決定など、ここ最近、行政追認の判決・命令が
続いてますね。そこへいくと、去年4月の圏央道あきる野判決は、道路「効果」に踏み込んだ検討を加えたうえで、「具体的裏付けに欠け、期待感の表明にとどまるものもある」と判決したんですよね。ちゃんと勇気を持って、踏み込んだ検討をしてもらいたいものです。

投稿: かわうそ | 2005年6月14日 (火) 午後 06時19分

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