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2005年8月 8日 (月)

「郵政解散」?

どうも暑苦しいので、ブログのテンプレートを涼しげな海中にしました。でもちょっと見づらいかもしれませんね。

さて、今日の参議院本会議で、「郵政民営化」法案が否決され、小泉首相は衆議院を解散しました。

NEWS@nifty:内閣、憲法第7条により衆議院を解散(ロイター)

[東京 8日 ロイター] 内閣は憲法第7条の規定に基づき、衆議院を解散した。午後7時から行われた衆議院本会議で、河野衆議院議長が解散詔書を読み上げた。

 総選挙の公示は8月30日、投票は9月11日になる見通し。

 8日午後の参議院本会議で郵政民営化関連法案が否決されたことを受けて、小泉内閣は午後3時からの臨時閣議で衆議院の解散を決議した。

 自民党の中川国対委員長によると、小泉首相は自民党役員会で、「法案に反対票を投じた人は公認しない」と述べており、自民党は事実上の分裂選挙に突入することになる。

[ロイター:2005年08月08日20時13分]

郵政民営化法案の審議を見ていて感じたのは、郵政事業(郵便・貯金・保険)が、国民誰もがサービスを受けられる事業として継続されるのか、という疑問が結局解消されなかった、ということでした。

政府は「民営化すればサービスが向上する」としましたが、過疎地でも郵便・貯金・保険などのサービスを受ける窓口を、民間企業が開設し続けるでしょうか? 数年前、遊びに行った離島には、金融機関は郵便局の他には地元の信用金庫ぐらいしかありませんでした。むしろ民間銀行は店舗を統廃合しているほどです。日本やアメリカの金融業界は総額340兆円に及ぶといわれる郵貯などの金融資産の市場開放を求めていましたが、結局、それを金融業界に流すために、過疎地などの利用者(金融資産の担い手は、こうした人たちなのですが)に不便を強いることになるように思いました。

また、国会の法案審議では、民営化すれば郵政公社の黒字が赤字に転落するとの指摘もされました。(3月の参院予算委員会など)

こうしたことを考えると、私はやはり郵政の民営化はすべきでないのではないか、と思うのです。それが否決されたからって衆議院を解散するのは、どうもおかしいのではないかしら。

ふりかえれば、小泉さんの政治は、郵政だけでなく、「市場競争万能」なんですよね。金融・経済相に竹中さんを起用したし。景気振興策を打たないまま「不良債権処理」を進めて、中小企業の経営難や倒産が増えたり、雇用の不安定化が激しくなったり、高額所得者には減税を続けながら低所得者、さらに中堅所得層まで増税や各種保険料などの負担増を行ったり。結局、経済的に弱い立場の人たち、「不採算」とされる部門を切り捨ててきたのではないかと思うのです。

外交では、アメリカのイラク戦争を支持して、自衛隊をイラクに派兵し続けています。日本の戦争を「正しかった」とする靖国神社を参拝して、内外から疑問の声を呼んでいます。(小泉さん自身も6月の衆議院予算委員会では、さすがに「神社の考えは、政府と違う」「戦争の責任は日本にある」と発言していますが)

総選挙は来月11日投票と決まりました。郵政民営化だけでなく、この4年間の「小泉政治」全体を問うて、選択する必要があるように思います。

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コメント

うーん、でも、郵便貯金と簡保の350兆円の資金が政治家や官僚の都合で採算性を度外視した事業につぎ込まれている現実の前には、彼らが言う『民営化すれば郵政公社の黒字が赤字に転落するとの指摘』も、子供じみた言い訳にしか思えないんですが…
また、個人的に小泉さんは嫌いなんですが、それにしたってマスコミが客観的な報道もせずに「八つ当たり解散」とか民意を何かに導こうとする姿勢に、何やら怖いものを感じえません。

投稿: TRX | 2005年8月 9日 (火) 午前 01時00分

郵貯、簡保の資金の出口の話はまだまだ議論すべきだとしても。

郵貯、簡保の資金が民間に流れて金融市場が活性化し、ひいては日本経済が活性化する。。。かもしれない。

でも、正直私にはメリットなしです。
というより、その恩恵をこうむるだけの資産もなければ、恩恵をこうむる会社の社員でもありません。

小泉首相の改革が進めば、市場経済の中で、競争できるだけのバックグラウンドがある人は幸せになれるかもね、と思うよ。

でも。私はさ病気の家族の世話と仕事を抱えながら、低賃金で何とかその月その月をやり過ごしてるわけ。

正直、そんな競争するだけの余力はないです。

競争できるならとっくにしてるよ。
その方が得するのは分かりきってるからね。

効率的な運営は大切だし、赤字を出さないことも大切だし、経済の活性化もいいんじゃないですか。

でも、したくても競争出来ない人とか。事情があって競争できない人とかいるわけだよ。

それこそ350兆円も金があるんなら、助け合いに使えよな。って言いたい。


投稿: | 2005年8月 9日 (火) 午後 09時40分

TBありがとう。
かわうそさんの意見に、ワタシも同感です。
あ、そうそう。
> TRXさん。
もともと政府は、「民営化すれば郵政公社の黒字が赤字に転落する」と言う事実は、国会審議のなかでは隠していました。野党に追及されて、しぶしぶ告白したんですよ。
政府のいう「活性化」というのは、つまるところ、あの「とっつあん坊や」竹中(ワタシは、あいつのことが、前々回の衆院選のときから大っきらいなんです)らが、米国の金融資本の輩と、じっくり打ち合わせていたことも判明したようですし、要は、庶民の小口貯蓄を、投機的金融のネットワークに巻き込んでしまうリスクを科すということだわ。
「リスク」がなくてなんの活性化か――ということは、小泉首相もはっきり答弁したことがありましたっけね。こえ~ことを平気で言ってくれるよなと、あきれましたけど。

投稿: Kyawa | 2005年8月12日 (金) 午後 03時55分

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少し遠ざかると、すぐ2、3週間たってしまうので、どうにもいけません。8月8日付「 [続きを読む]

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