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2005年8月28日 (日)

ご無沙汰してしまいました&郵政問題をめぐって

少し遠ざかると、すぐ2、3週間たってしまうので、どうにもいけません。8月8日付「郵政解散」について、コメントをいただいたTRXさん、名無しさん(こう書くと某掲示板群みたいね)、kyawaさん、ありがとうございました。そして、ご返事が遅れて申し訳ありません。(いろんな方々に不義理を働いてるな………orz)

せっかくいただきながら、時間がたってしまっているので、ここでコメントのコメントを。

TRXさんのコメントにあった「郵便貯金と簡保の350兆円の資金が政治家や官僚の都合で採算性を度外視した事業につぎ込まれている現実」があるのは、確かにその通りだと思います。少し前に話題になった、誰も使わず採算が取れなくなっている道路とか港湾とかいっぱい造りましたね。それを造るための計画の財源として国債が発行され、それを郵貯・簡保資金が購入していますよね。ただ、無駄遣いをなくすのに一番確実な方法は、その無駄遣いの計画――例えば大型道路なら全国9000㌔の道路計画――を見直すことだと思うんです。無駄遣い、浪費があるというのなら、その無駄遣い、浪費をやめればいい。ところが、自民党の政策には、公共事業の“コストを07年度までに削減する”というのはありますが、公共事業自体を削減するというのは、ないようです。つまり財布に開いた穴をそのままにして、「財布に金が入ってくるのが悪い」というのは、おかしいんじゃないかと思うのです。

私は先週、「内閣府大臣政務官」という肩書きの自民党政治家氏(自己紹介によると「郵政民営化の政府側責任者の一人」なんだそーな)のお話を伺う機会がありました(東京15区=江東区の公開討論会です)。彼は郵政民営化を行う背景として、官製談合やファミリー談合による浪費をあげておられました。しかし、それはあまりにもあまりな「理屈」なんじゃないかしら? 「官僚との癒着」は確かにいかんのですが、それをいうのなら、2001年参院選で、近畿郵政局ぐるみの選挙をやって、逮捕者を出して辞任せざるを得なくなったのは、アンタが所属してる自民党の議員(高祖憲治氏)ですからあっ!! 残念っ!!(もう古くなりつつありますね)

……てわけで、特定郵便局長や郵政官僚との癒着、官庁組織の選挙での私物化を行ってきたのは、自民党自身だったわけです。このことはずっと以前から指摘されてきた問題ですが、小泉氏はこの問題を郵政民営化の根拠としてあげることはあっても、この癒着自体を正す必要性については、全く提起してきませんでした。そして、今に至っても、政権と与党の誰も反省し、または是正を提起していないのは、一体どういうことなんでしょうか? 

それから、マスコミが「客観的報道もせず」というのも、その通りだと思いますが、マスコミは押しなべて「民営化推進」で、民営化の論拠、論理が妥当かどうか検証した報道はほとんど見られません。それ以前に、「2大政党の対決」という構図ばかりで、それ以外の選択肢についてほとんど報じないというのもあります。こうした点については、いかがでしょう。郵政公社の「黒字、赤字」については、Kyawaさんが指摘された通りだと思います。国会中継で竹中さんは、ずい分渋い顔をしてましたね。

それから、名無しさんがいわれた「郵貯・簡保の資金が民間に流れて金融市場が活性化し、ひいては日本経済が活性化する。。。かもしれない」という点。考えてみると、この間、民間の銀行には郵貯・簡保の資金が流れるずっと以前から、「不良債権処理」などの名目で、かなり巨額の「公的資金」が流れ込んでいます。それは一体、どこへ行ってしまったんでしょうね。このおかげで大銀行の「不良債権」は「処理」がいくらか進んでいるようです。しかし、「処理」された「不良債権」はどこへ行ったのでしょう。一方で、中小企業に対する「貸ししぶり」「貸しはがし」も多くみられました。こうしたもとで、中小企業の倒産件数も激増しています。個人消費の伸びもしっかりしたものにはなっていないようです。この状態で民間金融市場に巨額の資金が流れ込んだら、どこへ行くのでしょう。私は結局、債券市場での投機的な運用に回り、その少なくない部分が海外に流出してしまうことになるんじゃないか、という危ぐを感じています。

「日本経済の活性化」を本格的に進めるなら、郵政民営化によって郵貯・簡保資金を民間金融市場へ流出させることよりも、実体経済を回復の軌道に乗せること、とくに国内総支出の5~6割を占めている個人消費をどう安定的に伸ばしていくか、を考えることの方が必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

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コメント

そうそう。
最近じゃ、銀行も国債や財投債をたくさん買ってるから、郵貯、簡保の資金が民間に流れても、結局、資金の流れは変わらないんじゃないのーー。

ビジネスモデルの転換が必要なのはまずは、民間じゃないの?っていう意見もちらほら出ているね。

産業に融資して産業を育成するという民間の金融機関の元々の社会的使命から外れているっちゅー気がする。
今の国内の金融機関にリスクを取って融資をするだけの力量が不足しているという批判も、それなりに聞くところです。

今、銀行ですらリテールに力を入れてるから、郵貯簡保の顧客はぜひとも自分のお客さんにしたいんだろうね。なんせ340兆円だからね。

この金額って、メガバンクの合計と同じぐらいいだったと思うけど。。。

自分も銀行員なら絶対、このチャンスはものにしたいと思うねーー。

投稿: ばぶ | 2005年8月31日 (水) 午前 02時48分

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