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2005年9月 9日 (金)

「衆院選最終盤、『増税』巡り舌戦に熱」(読売新聞)

総選挙は最終盤になり、所得税の各種控除の廃止・縮小をはじめとしたいわゆる「サラリーマン増税」、消費税増税など、増税問題で各党の論戦が激しくなっています。自民党が07年度消費税増税を打ち出したと思ったらすぐに否定したり、民主党が「増税の自民か、歳出削減の民主か」と主張したりしています。

NEWS@nifty:衆院選最終盤、「増税」巡り舌戦に熱(読売新聞)

 11日投票の衆院選で、「増税」をめぐる舌戦が熱を帯びてきた。劣勢が伝えられる民主党は「大増税ストップ」を前面に掲げ、巻き返しを図る構えだ。
 自民、公明の両党も民主党が提唱する「年金目的消費税」を批判し、応酬している。
 民主党の岡田代表は7日、都内などで街頭演説し、2007年度中をめどに「消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」との自民党の政権公約(マニフェスト)について「これは消費税(率)を上げるということだ。郵政民営化よりも、ずっと大きな話だ。自民党は(増税を)隠している」と繰り返し批判した。
 民主党は6日夜の総合選挙対策本部の役員会議で、選挙戦の最終盤は年金改革とともに「大増税ストップ」を重点的に訴える方針で一致した。有権者の関心が高いことや、この問題で一時、自民党幹部の発言が混乱したためだ。
 自民党の武部幹事長が8月28日のテレビ番組で、07年度の消費税率引き上げに言及したが、その後、記者会見で否定。小泉首相も29日の党首討論などで、「07年度の消費税率引き上げは早い」「実施は(07年度の)数年先になるだろう」との考えを示している。
 1998年の参院選では、当時の橋本首相が主張した「恒久的減税」という表現のあいまいさが批判され、自民党が惨敗した。民主党は今回、この再現を狙っているとの見方もある。
 与党側は、民主党の主張には直接反論せず、民主党が年金制度改革の財源として導入するとしている「年金目的消費税」に批判を集中させている。岡田代表が同税の税率を3%と明言しているが、自民党の武部幹事長は7日の札幌市での街頭演説で、「我々の試算では10%に上げても間に合わない」と強調。公明党の神崎代表も同日、都内で街頭演説し、「岡田代表は3%。別の幹部は5%くらいだと言う。政府の試算では6%を超えるのではないかとも言われる。肝心なことが民主党のマニフェストに書かれていない」と切り捨てた。
 共産、社民両党は、消費税率アップに反対する姿勢を強調している。
[読売新聞社:2005年09月07日23時56分]

自民党については以前の記事で増税の政策を紹介しましたが、民主党が「増税反対」を強調しているのには、「?」と感じます。民主党の岡田代表は「3年間は大きな増税はしない」(先月14日、テレビ朝日番組で)とのべていましたが、民主党の政策では、

次世代育成をすすめる一環として、配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除(老親控除以外)を廃止することにより、子ども手当(児童手当)を充実します。

また、消費税についても、別の部分

新制度発足後の最低保障年金の財源は、予算のムダづかいに徹底的にメスを入れて実現する基礎年金国庫負担分2分の1の財源に加えて、安定的な経済成長の実現を条件に、年金目的消費税の導入によって確保します。

としています。子育て世帯への経済的支援策は必要ですが、その財源として所得税控除の廃止をあてるのは、かなり疑問です。子育て世帯にとっては、“右のポケットから金を取って、左のポケットに入れる”ようなことになりますし、手当の支給対象外の世帯にとっては、全くの増税以外の何ものでもないからです。それに岡田さんの発言は「3年間は…」という“期間限定”です。この選挙で選ばれる衆院議員の任期は4年間なのですから(途中で解散するかもしれませんが)、残り1年の時点で増税をやるんですか、ということになるんでしょうか。

消費税については、以前からここで書いている通り、低所得者ほど手厚い支援が必要な社会保障の財源として、低所得者ほど負担割合が高くなる消費税をあてるのは、意味がないというか、おかしいのではないかしら。

私は、所得税控除の廃止・縮小や消費税増税など、低所得層、中堅所得層に負担をかける増税には、反対です。こうした増税は、国民の多数が持つ可処分所得、消費購買力を奪い、結局、経済の立て直しも遅らせることにつながると思うからです。それよりも、ずっと続いている高額所得者の減税こそ見直すべきだと思いますが、いかがでしょうか?

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