今日から出張っす
今日から出張で、ちょっと遠出してきます。帰りはあさってか、しあさってになります。
ここに書くべきことはたくさんあるのですが、なかなか頭の中がまとまらず、どんどん積もっています_| ̄|○
疲れもたまっていて全然取れていないしね_| ̄|○_| ̄|○
………と愚痴をこぼしていても仕方がない。てことで行ってきます。
ノシ
…………………あれ? 家の暖房、消してきたよな……………?
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紙屋 高雪 著: オタクコミュニスト超絶マンガ評論(築地書館)
サヨヲタ・紙屋高雪氏が自身のサイトで書きためた厖大なマンガ評論を精選。革命や労働、セックスなどに対する考察(と欲望)がほとばしる! 表紙とイラストはサイト「るるてん」の「きあ」さん(拙サイト右側のリンク参照)。それにしても、紙屋氏が愛してやまない『放浪息子』(志村貴子、エンターブレイン)についての論評を載せていないのは、何ゆえなんでしょうか(笑)。
木暮 太一 著: マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本(マトマ商事)
「3時間でマルクス経済学の基礎が身につく」と銘打った、“世界一簡単な”超入門書。「マルクスなんて古い」という人も多い昨今ですが、実は現代の経済には、マルクスが警告したような事態があちこちで起きています。平易な言葉や事例で大筋がつかめる、意外に(失礼!)よくできた本です。こちらでも紹介したのでご一読してみては?
松山 剛 著: 閻魔の弁護人(新風舎文庫)
新進作家によるファンタジーのライトノベル。地獄で亡者を裁く閻魔大王の前にも、弁護人がいた。名前は「藁掴(わらつかみ)」。彼のもとにある日、仕事の依頼が寄せられたところから、地獄全体を巻き込む大激動が始まっていった。「第8回新風舎文庫大賞」準大賞受賞。次作『怪獣工場ピギャース!』も10月15日ついに発売!!
佐野 高太郎 著(写真と文): 北海道 リスとナキウサギの季節(かもがわ出版)
英BBCワイルドライフ写真賞受賞・若き新進カメラマンによる「佐野高太郎の視点」3部作の第2弾。雪中でたたずむリスやナキウサギの目は、「かわいさ」とともに、「自然のなかで生きる厳しさ」を感じさせます。南アフリカのサバンナに生きるチーターを撮った第1弾の『KALAHARI』の躍動感もイイ! 東京・高尾山の動植物を描いた第3弾『高尾山 ちいさな山の生命たち』も要注目!(こちらもご覧ください)
山田 朗 著: 護憲派のための軍事入門(花伝社)
平和運動に取り組む人たちにとって、「戦争は許せない! 平和が好き」というのは原点だと思いますが、戦争を起こし、進める仕組みを把握することは、戦争への道を歩ませないためにも必要です。野呂栄太郎賞受賞『大元帥昭和天皇』で知られる著者が「ハード」「ソフト」「システム」の3つの角度から分析し、“戦争の仕組み”を明らかにする好著。
石川 雅之 著: もやしもん(講談社イブニングKC)
深刻な病気だけでなく、日ごろお世話になっているお酒や味噌、納豆なども菌の働きでつくられます。東京の農業大学(「の」が重要^^)に入学した主人公・沢木直保は、菌が肉眼で見え、会話できる不思議な能力を持っています。飄々としながら実は何か一物腹にありそうな教授や、コキタナイ寮生、女王様でボンデージな院生たちと、時には騒動を起こしながら、学生生活を送っていきます。菌の力と役割について勉強できる(かもしれない)お役立ち漫画(ホントかよ)。自治寮のペダンティックな雰囲気や春の学祭のお話は、ちょっと前に味わった、懐かしい空気を思い出してしまいます。
高橋 哲哉 著: 靖国問題(ちくま新書)
小泉首相は靖国神社に参拝して「二度と戦争を起こしてはならないという不戦の決意で祈った」と語りましたが、靖国神社は「遊就館」を見れば分かるように、「追悼」のためではなく、「顕彰」のための施設です。本書は「靖国の母」の座談会などの文献を詳細に検討して、この点を明らかにし、さらに
「靖国参拝は日本の文化だ」とする主張の矛盾もえぐり出します。そのうえで「無宗教の国立追悼施設をつくれば」という議論についても、「容易に『第2の靖国』になりかねない」と指摘します。結局、戦争についての歴史認識をどうするかが問われるわけですね。
三枝 義浩 著: ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?/東京大空襲 リンゴの歌(講談社KCDX)
アメリカ海兵隊員としてベトナム戦争で多くのベトナム人を殺害し、現在、その「語り部」として証言活動を続けているアレン・ネルソン氏の体験を漫画化。イラクでも戦争が続き、日本も直接の戦闘ではありませんが、部隊を送っています。さらに軍隊を公然と持ち「戦争できる国」にしようとしている動きが強まっている時、戦争でどんなことが起きるのか、いや起こすのか、本書は強く告発しています。また、ネルソン氏は本書のインタビューで日本国憲法9条の持つ力の大きさを強調しています。戦争直後、空襲の焼け跡で「リンゴの歌」を歌った歌手・並木路子さんの体験記、「東京大空襲 リンゴの歌」も必読。
柳沼 行 著: ふたつのスピカ(メディアファクトリー)
日本初の有人宇宙ロケット「獅子号」の打ち上げ失敗・墜落による大惨事から十数年たった2020年代。獅子号事故で母を亡くした少女アスミが、その事故で死んだ宇宙飛行士の幽霊「ライオンさん」とともに宇宙をめざします。上京して「国立宇宙学校」に入学、そこで出会った友人たちと励ましあい、支え合いながら、どこまでもひたむきに。
富野 由悠季 原作/中村 嘉宏 作画: オーバーマンキングゲイナー(メディアファクトリー)
しばらくぶりに漫画(しかもこれまで紹介したのと全然毛色が違うな^^;)。TV版が原作の“メディアミックス”(というのか?)で、TV版は、登場人物とメカが敵味方入り混じって踊りまくるハイテンションにブッ飛んだオープニングが、一部で有名です(ちなみに「2ちゃんねる」風パロFLASHはこちら)。荒廃した自然を守るとして、極寒の地に建設した巨大なドーム内の都市で人間が生活する超未来。シベリアに暮らす引きこもり少年ゲイナーが、南の豊穣な土地ヤーパンをめざす人々のドーム都市脱出(エクソダス)に巻き込まれます。彼はそのなかで、何を見て、感じていくのか。原作者は「ガンダム」で知られるアノ方です。
熊谷 伸一郎 著: なぜ加害を語るのか(岩波ブックレット)
「普通の人」であった旧日本軍兵士が、中国に渡り、なぜ虐殺や強姦、略奪などを行う「鬼」になったのか。そして、なぜ、どのようにして自らの苛烈な罪業を告白し、「再び人間になった」のか。元兵士たちと間近に接してきた若きジャーナリストが、その姿を熱い筆致で描き出しています。日本の侵略戦争を「正しかった」と主張し、虐殺を「なかった」と叫ぶ声が強まっている今こそ、罪業を語り続ける元兵士たちと、彼らの思いを受け継ごうと決意した若者たちの取り組みが、求められていると思います。政府の行為によって、再び戦争の惨禍が起こることのないようにし続けるために。
自治体問題研究所編集部 著: 社会保障の経済効果は公共事業より大きい(自治体研究社)
「景気対策といえば公共事業」というのが、これまでの経済政策の“常識”でした。実際、日本はアメリカに、10年間で630兆円の公共事業を行うと約束し、国・地方・公団で総計毎年40~50兆円も投じてきながら、景気はサッパリです。
本書は、「産業連関表」など政府統計を駆使して、福祉や教育の充実、消費課税の減税などの方が、経済効果が大きいんだ、ということを計量的に明らかにしています。ちょっと専門的ですがオススメです(このシリーズは全4冊)。画像が出ないのが残念_| ̄|○
茂木 俊彦 著: 都立大学に何が起きたのか(岩波ブックレット)
2005年4月に開学した「首都大学東京」。
その1年半前の03年8月1日、当時東京都立大学総長だった著者は、突然、都庁に呼び出されました。そこで山口一久・大学管理本部長(当時)から開口一番、それまで都庁と都立4大学との間で積み重ねてきた大学改革についての協議を廃棄して、新大学を設置する――と通告されました。“大学づくり”という作業では他に例を見ない、完全トップダウンというやり方で、60年の歴史と実績を持つ大学が「学問探究の府」から「産業利潤追求のための研究機関」へ作り変えられていく過程を、静かな静かな、しかし強い憤りを込めた語り口で、大学の責任者として対じした1年半の生々しい事実を示して、告発しています。
幸村 誠 著: プラネテス(講談社モーニングKC、全4巻)
月刊誌でヴァイキング漫画を連載中の遅筆漫画家のデビュー作。使い捨てられた人工衛星、シャトルが切り離したタンクなど、宇宙のごみ(スペース・デブリ)は地球上空軌道を秒速8㌔で飛び回り、ボルト1本でも宇宙船に衝突すれば大事故につながります。西暦2075年。宇宙を駆けるデブリ回収員・ハチマキ、フィー、ユーリら、死と隣合わせの世界で生きる人々の姿を精緻に描きます。人類初の木星有人探査計画や、新人タナベ(2巻から登場)の叫ぶ「愛」とのぶつかりのなかで揺れる、ハチマキの葛藤も面白い。最近NHKで放送されたTV版やプラネタリウム版も緻密な設定・科学考証の上につくられた秀作の群像劇で、オススメです。あの「風の谷のナウシカ」以来の「星雲賞」ダブル受賞作品(原作02年、TV版05年)です。You copy?
こうの 史代著: 夕凪の街 桜の国(双葉社)
1955年、広島。会社に勤めながら母と暮らす若い女性、皆実。何気ない日常。でも、彼女には消せない記憶がのしかかっていた。それはやがて彼女のささやかな生活にも、そして世代を超えて影を落とす…。皆実は別に叫ばず、物語は静かに描かれる。しかし、原爆投下から60年、「記憶の風化」が指摘され、この国を「戦争できる国」につくり変えようとする主張が大手を振るなか、この物語を繰り返して本当によいのか。記憶を呼び起こし、見つめ直すことが強く求められていると思う。2004年文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞受賞。
小川 一水著: 第六大陸 (ハヤカワ文庫 JA 727、全2巻)
2020年代。深海や砂漠など極限環境での建設事業で実績をあげてきた民間企業が、月面有人基地の建設に挑む。予定事業費1500億円。この計画を先導するのは1人の少女。その目的は…。緻密でリアルな設定と、浮かび上がる課題に知恵を集めてぶつかっていく姿勢の描写に惹かれ、一気に読み切ってしまいました。
2004年「第35回星雲賞」を受賞。
表紙は同賞第33回受賞漫画「プラネテス」の幸村誠氏です。
今日から出張で、ちょっと遠出してきます。帰りはあさってか、しあさってになります。
ここに書くべきことはたくさんあるのですが、なかなか頭の中がまとまらず、どんどん積もっています_| ̄|○
疲れもたまっていて全然取れていないしね_| ̄|○_| ̄|○
………と愚痴をこぼしていても仕方がない。てことで行ってきます。
ノシ
…………………あれ? 家の暖房、消してきたよな……………?
投稿者 かわうそ 時刻 午後 06時11分 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク
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コメント
三宅島?
投稿: えツ | 2005年12月24日 (土) 午前 11時18分
帰ってきました。西の方へ行っていたのですが、結局「あさってかしあさって」どころか、さらに一日延びてしまいました。さて、結果報告をまとめなきゃ。
あ、暖房はちゃんと消していました。
投稿: かわうそ | 2005年12月25日 (日) 午前 01時03分