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2005年12月16日 (金)

イラク戦争の「大義」で誤り認める!

アメリカのブッシュ大統領が記者会見で、イラクの大量破壊兵器情報が誤りだったと、初めて認めました。

「米大統領『WMD情報は誤りだった』」(TBS)

アメリカのブッシュ大統領が14日、イラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを認め、戦争に踏み切った自らの責任に初めて言及しました。この発言の裏には、支持率の低下に歯止めをかけたい大統領の思惑があるようです。
 この2週間で、4回もイラクについての演説を行ったブッシュ大統領。好んで使った言葉はこれでした。「我々は『勝利』を手にするまで、イラクから撤退しません」
 下がり続ける支持率をなんとかしたいブッシュ大統領は、最近、演説のスタイルを変えました。これまでは「極悪非道なテロリストたちがアメリカ国民を狙っている。だから闘いを続けなければいけないのだ」という、いわば「脅し」の論理でしたが、ここのところの演説では、イラクの復興が進んでいて、先には必ずや「勝利」があると、「希望」を前面に出した物言いに変わりました。
 そしてもうひとつの変化は、現実を認めるようになったという点です。
 「大量破壊兵器などの情報の多くは、結果的には間違っていました。イラク攻撃を決断したことには、大統領として責任があります」(ブッシュ大統領)
 さらにこの前の演説では、「イラク人の死者が3万人に上っている」と、今まで決して触れることのなかった数字を口にするなど、現実を認めた上で支持を訴えています。
 こうした作戦の効果が出たのか、過去最低にまで落ち込んでいたブッシュ大統領の支持率は、今月に入って軒並み5ポイントほど回復しました。支持率がこのまま回復していくのか、それとも再び下がるのか。今後の政権の行方を大きく左右するイラク国民議会選挙を、ブッシュ大統領は固唾を呑んで見守っています。(15日06:42)

アメリカは「イラクは大量破壊兵器を保持し続けている」と声高に主張し、国連安保理に決議案を持ち込んでおきながら、結局支持を得られないまま、継続されていた査察を打ち切って戦争を始めたのですが、その最大のよりどころが虚偽であったことを認めたわけです。

 そして、大統領はイラクでの死者が「3万人にのぼっている」ということも初めて認めましたが、このぼう大な死者数こそが、その戦争のもたらしたものだったわけです。

 大統領はそれでも「『勝利』を手にするまで撤退しない」とうそぶいたようですが、国際政治の舞台では、戦争を始めた最大の論拠が崩壊したことを自ら認めざるを得なくなった時点で、もはや敗北以外の何ものでもありません。撤退以外、アメリカが取るべき選択肢はありません。

 さて、アメリカがこの戦争に踏み切ったとき、すぐさまその名分を頭から信じ込んで、戦争を支持したのが、小泉首相率いる日本政府でした。小泉首相は、アメリカが攻撃を開始した2003年3月20日の記者会見で、

「事ここに至って、残念ながらイラクはこの間、(大量破壊兵器の廃棄と無条件の査察受け入れを求める)国連の決議を無視というか、軽視というか、愚弄してきました。十分な誠意ある対応をしてこなかったと思います。私はこの際、そういう思いから米国の武力行使開始を理解し、支持いたします」

とのべました。

 今回のブッシュ大統領の発言を受けても、小泉首相はイラク戦争の開戦を「正しかった」とか「(反省すべき点があるとは)思っていない」と答えたとのことです。(アサヒ・コムの記事

 イラク戦争開始から3年近くがたち、当初はアメリカに従って派兵した国々も撤退が相次いでいますが、日本政府は逆にイラク派兵を延長しました。「ポチ」と笑われて久しいですが、いつまでこの状態を続けようというのでしょうか。

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コメント

自分の支持率を上げるための一つの作戦として言っているところがホントに気に入らないけれど、やっと事実を打ち明けたとも言えるのでしょうか。「イラクボディカウント」に示される死者の数・「誤爆」や空爆(空襲)による破壊の数々・ジェシカリンチ事件・・・日本のマスメディア・マスコミも色々報道・放送していました。アメリカ大統領のブッシュ氏があの時誤らなければ起きずに済んだ被害がたくさんあるように思います。
小泉首相も「大義」を大声で叫んでいましたよね。「大義」を根拠に始めた行動の根拠が崩壊したのだから、始めた行動にも始末をつけないと筋が通らないのではないでしょうか。

投稿: ネルソンさんと語ろう | 2005年12月24日 (土) 午前 12時42分

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» 「大量破壊兵器」は誤り。 [「ネルソンさんと語ろう」  2006年2/24講演!]
大量破壊兵器に関する機密情報は誤り 12月14日、アメリカの大統領が演説で「大量破壊兵器に関する機密情報が間違っていた」と認めたそうです。 演説では、イラク攻撃を正当化する「理由」も縷々述べたようですが、いずれにしても、出だしが誤りだったことには変わりが....... [続きを読む]

受信: 2005年12月29日 (木) 午前 12時53分

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