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2007年1月31日 (水)

石原都知事の高級料亭での公費飲食に、一部「違法」判決

石原慎太郎・東京都知事が公費を使って行っていた、高級料亭などでの飲み食いが、一部ではありますが、違法だと認定されました。

asahi.com「高級料亭での支出は『単なる接待』、都知事に返還命じる」

 石原慎太郎・東京都知事の交際費支出を巡り、「職務に関連しない私的な飲食に使ったのは違法だ」などとして、石原知事に78件、総額約1194万円の返還を求めた住民訴訟の判決が30日、東京地裁であった。鶴岡稔彦裁判長は2件について原告側の主張を認め、石原知事らに計約40万円の返還を求めるよう都に命じた。67件は住民監査請求の期限を過ぎているとして訴えを却下。残る9件は「社会通念を逸脱した接待とは言えない」として請求を退けた。原告、被告ともに控訴する方針だ。
(中略) 判決は、03年5月に東京・築地の高級料亭で航空関係者ら計8人が会食して約34万円が支出された件で、都側に航空政策担当の都市計画局職員が含まれていなかったことから「老舗(しにせ)料亭での単なる接待と疑われてもやむを得ない」と判断。都が接待相手の肩書や会談内容の詳細を明らかにしなかったため、「1人当たり4万円を超える高額接待を正当化するのは困難だ」とし、石原知事に全額を返還する責任があるとした。
 また、同年2月、銀座の高級飲食店に民放テレビ番組のプロデューサーを招いて1人当たり約2万円の飲食をした件についても、「プロデューサーは都の広報番組の担当で、接待してまで話し合う内容ではなかった」と判断、石原知事と高井特別秘書が計約5万8000円を返還すべきだと認定した。

1人あたり4万円って、どんな会食なんですかねえ………。

「朝日」の関連記事「経済人と料亭39万円 知事交際費判決」によると、

 石原慎太郎知事の交際費をめぐる訴訟で30日、地裁判決は請求の大半を却下したが、裁判を通じて、知事交際費による接待の一端が明らかになった。地裁が実質審理した11件をみると、大物経済人らを相手に一晩で計約39万円を支払った例や、料亭で1人あたり約4万3千円を支払った例もあった。原告らは「判決が認定した以外にも、税金のムダ遣いはある」と指摘する一方、都は「知事交際費は近年、減少傾向にある」としている。
(中略)この11件を判決をもとに整理すると、会合の目的としては、横田基地の軍民共用化や羽田空港の国際化など、航空政策関連が6件(他の目的と複合的とされた1件を含む)と最も多い。次いで東京マラソンの実現のためが3件、トーキョーワンダーサイトなど芸術振興のためが2件などとなっている。
 相手は米国大使館員や海外出身の芸術家、トヨタITセンター最高顧問ら。場所は、芥川賞・直木賞の選考で使われる築地の料亭や、銀座の高級料理店などが目立つ。
 一晩での最高額は、永田町の料亭で開いた11人分の約39万円。1人当たりの金額では、約9千円~約4万3千円となっている。

判決で違法と認定された会食は、相手が不明なうえ担当者も同席しておらず目的が不明確とされたものや、TV番組のプロデューサーとその番組内容の打ち合わせをしたものと、とても会食の必要性があるとはいえないものでした。

また、「監査請求の期限が切れた」ことを理由に、違法かどうかについて判断せず“門前払い”されたものもあり、これらについて審理したら、違法と認定されるべき件数は、いったいどうなっていたでしょうか?

都は「知事交際費は減少傾向」だとのことですが、だとしても、1人で一晩4万円の会食とは、いったい何なんでしょうか。ちょうどこの時期は「財政難」を声高に訴えて、福祉などの施策予算を削っていました。そんな時期に、どうしてこれだけの会食を平然とできたのか。石原知事は規定の3倍もの経費を使った豪華な海外出張や、4男を都の施策で重用した問題が批判を浴びていますが、自らのためには、多額の税金を使い、批判されても正当化して恥じない、というのは、まさに私物化以外のものではありません。

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